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ジェネレーションギャップとコミュニケーション力
毎年4月に僕が担当している「教育方法論(小学校)」の授業でコミュニケーションとは何かを学生同士のグループで討議し、プレゼンテーションをしてもらっています。
そこでは、コミュニケーションに必要なもののキーワードとして、「聞く力」「思いやり」「語彙力」「表現力」など毎年同じものが出てきます。
全体を見るとどちらかといえば、受身な回答が多いように感じます。
そして、今の子どもにはそれらの力が低下していると彼らは発表します。
そうです。僕たちが大学生に対して感じていることすべてを、今の小学生に対して感じているのです。
こういった意見は自分たちと比べて考えていたりするため、彼らは自分はコミュニケーション力はあると感じている者が多いからですが、僕たちにはなかなかそうは見えない。
世代の違いでコミュニケーションの方法が違いコミュニケーション力をはかる尺度の違いから、世代を超えてのコミュニケーションがとりにくくなっているのも原因のひとつです。

原始の時代から「今の若い者は…」ということが言われていたそうですが、人間は自己中心的なので、どうしても自分の尺度だけで物事を判断しがちです。
僕たちは、今の大学生と比べるとケータイメールの使い方ははるかに「へたくそ」で、短い文と絵文字での感情表現ということは苦手です。
ケータイメールでのコミュニケーション力は僕たちの方がはるかに劣っていることを忘れています。
もちろんコミュニケーションの基本は対面ですが、様々なツールを使ったコミュニケーションを否定しているだけでは何の進歩もありません。

学生たちのプレゼンで「説得力」や「行動力」「積極性」などはあまり出てこないのは残念な気もします。


東大阪大学・東大阪大短期大学部
東大阪大学情報教育センター

太田研究室

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