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見ざる、聞かざる、言わざる
「見ざる、聞かざる、言わざる」という言葉は日本発祥だと思っていましたがそうではないようだ。
よく似た表現は古来世界各地にあり、同様の像も古くから存在するらしい。
ことわざ辞典によると、「見ざる聞かざる言わざるとは、とかく人間は自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を、見たり聞いたり言ったりしがちだが、それらはしないほうがよいという戒め。」
インドのマハトマ・ガンジーは常に3匹の猿の像を身につけ「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えたとされており、教科書などに「ガンディーの3猿」が掲載されている。
日本のことわざ辞典での解釈は自分や相手という個人を指しているのに対して、ガンジーの教えはもっと広く集団や社会を指している。
どちらにしても、悪いことを見たり、聞いたり、言ったり、「悪」はいけないという観点で見るのではなく、幸せに生きるということは、幸せを基準に考えるという発想の転換が必要ということ。「悪」をなくして幸せな社会を作るという考えよりも「幸」を増やして幸せな社会をつくるということ。
伝わりにくいかもしれませんが…


ガンジーの三猿 インド・アーメダバード

東大阪大学・東大阪大短期大学部
東大阪大学情報教育センター

太田研究室

  


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