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風の前の塵に同じ
学生時代は習ったことは本当に約に立つかどうかわからないままいろいろと丸暗記したことも多い。
でもその丸暗記した中でもちょっと心に響いた事柄はいつまでも記憶に残っていたり、ある日突然思い出したりする。
今日、学内の桜の花が雨で散るなか、古典の授業で習った平家物語のフレーズを思い出した。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。
猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

習った当時、時代は違っても人間の心理はほとんど変わらないんだと感じたような記憶…

祇園精舎の鐘の音には
永遠に続くものは何もないと言っているような響きがある
まんじゅしゃげの花の色は
栄えたものは必ず滅びるという法則を表している。
権力を持ったものも長くその権力を持ち続けることはできない。
それは春の夜の夢のようだ。
強い力を振るったものも結局は滅びる。
それは風の前にあるちりと同じである。

そして現代もまた同じ。



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